『Luxuria Superbia（ルクスリア・スペルビア）』神殿庭園を花で満たそう！マルチタッチな奥スクロール・フラワー色づけゲーム ★★★☆

Luxuria Superbia launch trailer by Tale of Tales

『Luxuria Superbia（ルクスリア・スペルビア）』は『The Graveyard（ザ・グレイブヤード）』や『The Path（ザ・パス）』などアーティスティックかつ哲学的なベルギーの個性的インディーゲームディベロッパー Tale of Tales による感覚的でスピリチュアルな奥スクロール・フラワー色づけゲーム。

タイトルはどうやら七つの大罪（Septem peccata mortalia / Seven deadly sins）の「色欲（luxuria）」「高慢（superbia）」に由来するようです。

ゲームの舞台となるのは神殿の庭園にある12の花々のチューブ状トンネルの中。ダイヤルを回し任意の花を選択のうえタップするとゲーム開始。すると純白無垢な花のトンネルの中央から色のついたハート状のつぼみが次々と流れてくるのでそれらをタップするとトンネルが色づき様々なオブジェクトが現れてきます。白いつぼみは逆に色を消してしまいます。また、このゲームでは早くクリアしてしまうとスコアが伸びません。なので自分はスコアが上がるまでは常にひとつの花びら（レーン）を白のまま残して触れないようにプレイしました。画面の左上には三重の円があります。この円が内から満タンになるタイミングでブロンズ、シルバー、ゴールドのマークが画面に現れるのでステージの進行状況が確認できるようになっています。ステージクリア時にこの円の下にスコアとは別の数字が現れるのですが、これは集めた種の数みたい。（The more seeds you collect in a flower, the more the corresponding patch in the garden will be colored, and the louder its bird will sing.）ステージが終了すると円柱のカラーバーが伸び、神殿と周囲の庭園が色づきます。この達成具合はプレイ中、画面周囲に黒い半円状のものが増えていくことで確認できるのですが、現れないこともあるようでその条件は不明。また、ステージ選択画面の左上のマークをタップすることで神殿を立体的に俯瞰することができ、こちらでも確認できます。自分は頑張って 12ステージ全ての円柱を満タンにしたのですが、紙吹雪が舞っただけでこれといってご褒美は無いみたいです。

Tale of Tales の作品は好きなのでこのタイトルも期待してプレイしたのですが、個人的には正直いまひとつといった感じ。

• ミュージックが不安げで暗く、全て似た曲調 … プレイしていてノリノリといったものでは無く、アンビエントでも無い。よってトリップ感覚を楽しむ感じでも無い。せっかく 12ステージあるのだから各々明確に曲タイプ、ひいては作曲者を分けても良かったのかも
• つぼみが見難い … 肝心のタップすべきつぼみの色が背景と同系色で視認し難い
• インタラクティブ・リアクションおよび変化の弱さ … プレイ開始からスコアアップの過程に於いての変化が期待していたより微細で単調に思えました。曲やステージをよりダイナミックに大きく変化させて欲しかった
• 操作と視界の相反性 … 画面中央寄りが効率良くつぼみをタップできる領域となっており、かつマルチタッチを行うと指や手で視界が遮られてしまいグラフィックを楽しみ難い

プレイする人の感性によって評価は変わると思いますが、自分は上述した点を不満に感じました。また、余談になりますがマルチタッチでプレイする方は iOS の「一般設定」で「マルチタスク用ジェスチャ」を切っておくとよいかもです。ちなみに PC版もプレイしましたが、こちらはゲームパッドの左右アナログスティックで操作するカタチになります。

Luxuria Superbia play trailer by Tale of Tales

★『Luxuria Superbia（ルクスリア・スペルビア）』関連サイト

• Luxuria Superbia - オフィシャルサイト
• Tale of Tales チャンネル - YouTube
• Tale of Tales - Vimeo
• TALE OF TALES - ディベロッパー（開発会社）
• Tale of Tales (taleoftales) - Twitter
• Tale of Tales (developer) - Wikipedia（英語）

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