Byook - Little fear by byookvideos
2009年に設立されたフランスの会社 Byook が開発している「Byook」という電子書籍。よくある紙媒体の原稿を利用またはスキャンしたりする「ebook」とは異なり、効果音や音楽などの音響とアート性が高くところどころで動きもあるビジュアルにより小説の各シーンが盛り上げられる非常に手の込んだ作りになっています。その「Byook」の第一弾として自分も持っている『S.Holmes』がリリースされているのですが、ユーザーが気軽に体験できるよう本作『Little fear(リトルフィアー)』が無料で配信されました。
11歳を迎える主人公の少年と弟ジェームズがブギーマンと遭遇してしまう、ある夜の体験が40ページ弱で描かれるオリジナルストーリー。人の死は肉体的、物理的なものと、それを忘れようとする周囲の人々の記憶からの喪失の2つがあるという記述が印象的でした。「Byook」は、『弟切草』に始まる日本の「サウンドノベル」のような選択肢によるストーリー分岐はありませんが、シナリオを書き下ろす必要が無いので例えば作者の死後経過で著作権の切れた小説などを新たなエンターテインメント作品として再生させるのには興味深いアプローチだと思います。ただ、このクオリティーだと製作コストがペイできるのかな?という疑問があるので、ぜひ『S.Holmes』が商業的に成功して新たな作品がリリースされることを望みます。
★『Little fear(リトルフィアー)』関連サイト
- Little fear(Byook) - オフィシャルサイト
- byookvideos さんのチャンネル - YouTube
- Byook - ディベロッパー(開発会社)
- Bogeyman - Wikipedia(英語)
- ブギーマン - Wikipedia
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★「Byook」アプリ一覧
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